福澤諭吉記念慶應義塾史展示館の2024秋季企画展「藤山一郎がゆく!―『若き血』から国民栄誉賞まで」(2024年10月17日~12月14日)の図録です。慶應義塾幼稚舎、普通部を経て東京音楽学校(現東京藝術大学音楽学部)に学んだ増永丈夫は、昭和戦前・戦後を代表する歌謡曲の歌い手「藤山一郎」としてその生涯を送りました。自治体・企業をはじめあらゆる団体に曲を提供するなど音楽文化の発展・普及にも力を尽くした藤山は、終生変わらぬ愛情を注いだ慶應義塾にも現在まで歌い継がれるカレッジソングを残しています。数々の愛用品や直筆の楽譜など貴重な資料とともにこの音楽の巨人を振り返ります。ご購入された方には先着順で企画展オリジナルシールをプレゼントします(なくなり次第終了)。
目次
市川卓広 「藤山一郎がゆく!―『若き血』から国民栄誉賞まで」展に寄せて
山内慶太 藤山一郎さんの音楽への思いを受け継ぐ
1 「藤山一郎」の誕生
2 戦争の時代をゆく
3 音楽の力を信じて
4 慶應義塾と共に
家族が語る藤山一郎―長女市川たい子氏聞き書き
池井優 慶應義塾と藤山一郎―カレッジソングを中心に
橋本久美子 増永丈夫の東京音楽学校時代
藤山一郎〈ゆかりの地〉一覧
藤山一郎関係文献目録
藤山一郎作曲一覧(稿)
藤山一郎略年譜