慶應義塾の貴重書コレクションの中から、徳川家康による金属活字出版物『大蔵一覧集』と『群書治要』、「新井白石書簡」をクリアファイルにあしらいました。
徳川家康は、漢籍・和書を幅広く収集し、幕府の蔵書の充実に努めるとともに、書物の出版を通して「知」の普及を目指し、武力だけでなく文化においても日本をリードする存在になろうとしました。駿河版『大蔵一覧集』および『群書治要』は、家康が晩年に駿河で刊行したものです。
新井白石は、六代将軍徳川家宣および七代徳川家継に仕えて政治・経済・外交など多方面にわたる改革を推進し、幕府の重職にあったことで知られていますが、学者としても歴史・地理・言語など幅広い著作を残し、宣教師の取り調べによって得た西洋の事情を『西洋紀聞』などにまとめています。クリアファイルに表された「新井白石書簡」は、現在のベトナムの地名の発音についての質問に返答するものです。
第34回慶應義塾図書館貴重書展示会「文人の書と書物―江戸時代の漢詩文に遊ぶ―」において公開されたこれらの書物のうち、『大蔵一覧集』は初公開されました。
クリアファイルは表面・裏面ともに、日本語解説に加え英文解説も記載されているため、海外の方へのプレゼントとしてもおすすめです。
『大蔵一覧集』『群書治要』に使用された駿河版銅活字は一部残存しており、重要文化財の指定を受けて、印刷博物館(東京都文京区、https://www.printing-museum.org/)に所蔵・展示されています。
商品仕様
製品名: | 駿河版(徳川家康による銅活字出版物)・ 新井白石書簡クリアファイル |
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商品概要
◆サイズ/A4、OPP袋入